「パパ!これなぁに??」

パパが海外から帰ってきた日

出張先で買ってきたお土産の1つに、小さな町で見つけたという古いタペストリーがあった。
そのタペストリーには見たこともない風景が描かれていて、パパが言うにはどこだがわからないけど
大昔の都市だそうで、作者が見た風景を思い出して織ったんだと聞いたって
ママもどうしてこんな暗い絵を選んだのかと不思議そう

話を半分聞きながらあたしはいつのまにかその風景から目が離せなくなってた
あれ…このタペストリー何かがおかしい
だんだんと黒い霧のようなものが出てる??

「キャァアア!!」
タペストリーから黒い手が!!どうしてパパ達には見えないの!?


『―――…助けて!』

"な…何? …タペストリーから声が聞こえる!?"
そう思ったのと同時に、必死で何かから逃げる女の子の姿が映し出され

そして気が付くとあたしはその風景の中にいた

『助けて!…兄様ーッ!!』

突然地面から木の根のようなものがとび出し、女の子の身体に巻き付く

『アンジェラ――!!』

『兄さ…』

生き物のように動くその不気味な木の根が女の子をきつく締め上げると
次の瞬間いくつもの針が根から飛び出し、間もなくその子は動かなくなった











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